eenie

リネン

アサ紐「麻」と言っても植物としては数十種類あります。
布製品に付ける「品質表示」の観点から言うと日本国内で「麻」として表記できるのはラミー(苧麻)とリネン(亜麻)だけです。 リネンとラミーの割合は特に表記する義務がありませんので、単に麻と表記されている場合もあります。
日本でも亜麻は昔北海道で少し栽培されていたそうですが、現在は栽培されていません。
ジュートやヘンプなども麻とよばれています。

■リネンのお手入れについて
どのアイロンも「麻=高温」になっていますが、高温でアイロンをかけると毛羽立ちの原因になります。軽く水分を含ませて無理矢理シワを伸ばそうとすると高い温度が必要でしょうが、そうしてしまうとリネンの布自体を傷めてしまいます。
洗濯機から取り出した時と同じくらい水分を含ませて、中温でアイロンを繊維に沿って滑らせると、簡単にシワは取れてしまいます。リネンは80度以上の熱に弱く毛羽立ちの原因になります。

■洗濯
洗濯機に入れる前に、50℃前後のお湯に30分以上浸け置きして、繊維を柔らかくしておくと、汚れが落ちやすくなります。浸け置きなしで、水で洗うと麻の繊維が折れてアイロンでは取れないシワになる恐れがあります。 洗濯も50℃前後のお湯が効果的です。
粉石鹸・液体石鹸がお勧め。蛍光剤や漂白剤の入っていない洗剤でも可(蛍光剤は毛羽立ちの原因になります。)

脱水は1分以内

洗濯糊を使わないほうが、光沢良く仕上がります。
乾かさずにそのままアイロンをかけると綺麗に仕上がります。
アイロンの温度は中温でお願いします。

■シミがついたら
シミを付けてしまったら、塩や炭酸水をかけて応急処置ができます。
シミが乾く前に洗うのがお勧めです。口紅が付いたときは、入浴用の固形石鹸。 お湯ではなく水で洗ってください。お湯で洗うと口紅の油脂成分が溶けて繊維が染色されてしまいます。 クリーニング店に出す時は、ドライより水洗いがお勧めです。仕上げはロールプレスがいいようです。

リネン画像

■アンティークリネン
アンティークリネンと呼ばれ随分年代物のリネンが存在しています。 大切に扱われ、世代を超えて使われるのですね。

■ハウスリネン
ハウスリネンという呼び方がありますが、リネン(亜麻)だけを指すのではなく家庭で使われる布製品全てを意味します。(最近では、コットンが多いようです)


■Recollections
タイトルは忘れたのですが、随分前に映画の中でバーテンが「グラスは磨き上げるものだ」とキュッキュと綺麗に磨き上げるシーンを観て、職場にあったキッチンタオルで磨いたことがあるのですが、コットンのクロスだったため、糸屑がグラスに残り納得のいかなかったことがあります。
忘れた頃に欧州などではリネンタオルが使われていることを知りました。
それからリネンの良さを知り、少しずつですがリネンを集めています。